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6.172024

相続実例⑬父親の後妻の死亡に伴い、その後妻の子より執拗に財産を調べられた相続事例

目次

  • ■ 相続人関係図
  • ■ 相続財産
  • ■ 依頼までの経緯
  • ■ 依頼内容
  • ■ 対応と結果
  • ■ ポイント

■ 相続人関係図


相続人は、お父様・後妻の長女・長男・二女の4名。

■ 相続財産


① 銀行預金・生命保険

■ 依頼までの経緯


ご相談者は、以前に相続対策としてご相談にお越しになられたお父様の子である長男と二男です。

まずは、その当時の相談内容からお伝えします。

【当時の経緯と相談内容】

●お父様の子である長男と二男のお母様はお二人が中学生の頃にお亡くなりになられており、その後、お父様が後妻である被相続人と婚姻された。

●後妻は、元夫との間に3人の子がいるが、3人の子供を捨てるような状況でお父様と婚姻された。

●お父様の子である長男と二男は、お父様と後妻が婚姻したことを知らなかった。

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■父様が先に亡くなられた場合、財産の半分が後妻に相続され、ゆくゆくは後妻の子が相続してしまうため、その対策のご相談。

【当時の結論】

●お父様とお会いさせていただき、お父様が後妻より先に亡くなられた場合の相続財産の流れについてご説明をさせていただきました。

●お父様曰く、「後妻もその子供も俺が先に死んでも俺の財産目当てではない。」との一点張り。

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■このご相談についての対策は行えませんでした。

【今回のご相談】

●後妻が亡くなり、お父様と後妻の子3人が相続人(お父様の子である長男と二男は養子縁組していません。)であり、相続財産は預貯金数百万円と生命保険である。

●相続財産については後妻の子3人が相続する方向で話を進めていたが、後妻の子3人が依頼した弁護士より以下の内容の通知が届いた。

「後妻の財産をお父様とお父様の子である長男と二男で隠しているので隠した財産を出しなさい。」

なぜ、このような通知者が来たかといいますと、お父様は収益物件を数件所有されており、その収益物件から生じた賃料があるはずだから、それを出しなさい。と言うものです。

■ 依頼内容


お父様とお父様の子である長男と二男は、あるはずもない後妻の財産を隠さず出すなさい。と言うのですから驚きです。

お父様より弁護士へ連絡をしてもらちがあかず、以下の依頼内容となりました。

1.話がまったく通じないため、弁護士を紹介していただきたい。

2.後妻の財産は、後妻の子3人に分けるので早く分割協議書を作成のうえ、締結したい。

■ 対応と結果


弁護士を紹介させていただき、弁護士同士で調整をしてもらいましたが、相手の弁護士は理解できないほど冷静に話ができない様子でした。

保存してある分の確定申告書と保存してある分の賃貸借契約書から年間賃料と税額。

そして手取り額と生活費やらをすべて算出し、お父様の通帳と併せて相手の弁護士へ渡すことにしました。

結論までの経過は省きますが、結論として相手の弁護士も財産隠しをしていなことを理解していただき、半年ほど経過した後、遺産分割協議までたどり着き締結することができました。

私の業務は弁護士の紹介と過去数十年分の収支報告書の作成です。

■ ポイント


後妻の子供3人から見れば、小学生の頃お母さんが男をつくって自分たちを捨てた状況です。

お母さんやお父様を憎まないわけなどありません。

直接話を聞きましたが、相当苦労された様子。そのたびに憎しみや悲しみが込み上げてきたようです。

このような場合、まず婚姻はしないことをオススメします。

万一、婚姻しているのなら、離婚してもらわないと法的に問題が生じます。

今回の相談は簡単にまとめていますが、解決するまではかなり疲れた事案です。

最近、子供がいながら離婚をされ、また婚姻をされる方が増えています。

決して悪いことではありませんが、子供が憎しみを抱きながら成長していくことを考えていただきたいものです。


■記事の投稿者 飯島興産有限会社 飯島 誠

私は、予想を裏切るご提案(いい意味で)と、他者(他社)を圧倒するクオリティ(良質)を約束し、あなたにも私にもハッピー(幸せ)を約束し、サプライズ(驚き)パイオニア(先駆者)を目指しています。

1965年神奈川県藤沢市生まれ。亜細亜大学経営学部卒業。(野球部)
東急リバブル株式会社に入社し、不動産売買仲介業務を経て、その後父の経営する飯島興産有限会社にて賃貸管理から相続対策まで不動産に関する資産管理、売買仲介、賃貸管理を行う。
コラムでは不動産関連の法改正、売買、賃貸、資産管理について、実務経験をもとにわかりやすく発信しています。

■ 資産管理(相続・信託・後見制度)につきましては、こちらをご参照ください。

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