
「アパートは兄弟で平等に分けなさい」という遺言が、家族をバラバラにする恐怖
藤沢市亀井野周辺で長年アパートや地主として資産を守ってこられた大家様。
ご自身の「遺言書」について、こんな風に考えてはいませんか?
「子供は二人。長男も次男も同じように可愛いから、アパートは二人の共有名義にして、家賃収入も半分ずつ平等に分け合えるように遺言書を書こう」
一見、子供たちへの深い愛情に満ちた素晴らしい選択に思えます。
しかし、不動産と相続の実務に長年携わってきた私から申し上げますと、この「不動産を子供たちで平等に分ける(共有名義にする)」という優しさが、将来、子供たちの仲を修復不可能にするほどの“最大の火種”になってしまうケースが本当に多いのです。
今回は、なぜアパートを平等に分けてはいけないのか、その理由と、子供たちが絶対に揉めない正しい資産のバトンタッチについてお話しします。
「共有名義」にした瞬間、アパートは身動きが取れなくなる
不動産を「長男と次男で50%ずつ共有」という形で相続させると、その瞬間から、アパート経営に関するすべての重要な決断に「二人の同意(実印と印鑑証明)」が必要になります。
これが、将来サラリーマンとしてそれぞれの生活を送る子供たちにとって、どれほど重い足かせになるか、想像してみてください。
老朽化した外壁や雨漏りの大規模修繕をしたいのに、費用の負担割合で意見が合わず、工事ができない。
空室が目立ってきたので、思い切ってリノベーションしたい長男と、今のままでいいという次男で意見が割れる。
管理会社をどこにするか、家賃設定をどうするか、小さな決断ひとつで毎回兄弟の話し合いが必要になる。
最初のうちは「仲良くやろう」と言っていても、数年経てばそれぞれの家庭の事情(子供の教育費や住宅ローンなど)が変わってきます。
平日は都内で忙しく働くサラリーマンの兄弟が、わざわざ時間を作ってアパートの経営方針で議論を重ねるのは、想像以上に精神的な負担が大きく、結果として兄弟の間に深い亀裂が入ってしまうのです。
最悪のシナリオ:孫の代でアパートが「名無しのごんべえ」に
さらに恐ろしいのは、その次の世代への相続です。
長男と次男が亡くなり、それぞれの子供たち(大家様から見たお孫さん)がアパートを引き継ぐと、名義人は2人から4人、8人とネズミ算式に増えていきます。
お孫さん同士となれば、もう付き合いも薄く、どこに住んでいるかも分からない状態になりかねません。
こうなると、いざ「老朽化したからアパートを売却しよう」と思っても、全員の承諾を得ることは事実上不可能になり、アパートは「売ることも、壊すことも、建て替えることもできない塩漬け資産(お荷物物件)」として放置され、地域の空き家トラブルの原因になってしまいます。
解決策:「アパートは長男、次男には現金」が鉄則
では、子供たちを平等に愛する大家様は、どう遺言書を書けばいいのでしょうか。
答えはシンプルです。「アパート(不動産)は引き継ぐ気のある一人の子供に集約させ、もう一人の子供には現金やその他の資産を遺す」、これが鉄則です。
例えば、アパートの経営はサラリーマンの長男に一切の権限を集中させて引き継がせます。その代わり、次男には同等の価値がある現金や生命保険金、あるいは別の土地を遺すことで、全体の遺産額としての「平等」を担保するのです。
どうしても遺産がアパートしかなく、現金が足りないという場合は、長男がアパートを引き継ぐ代わりに、長男自身のポケットマネー(またはアパートの家賃収入から)次男へ現金を支払う「代償分割(だいしょうぶんかつ)」という高度なテクニックもあります。
家族の絆を守る遺言書を、一緒に仕込みましょう
「うちの遺言書、今の内容だと子供たちが揉める原因になるかもしれない……」
「アパートしかない場合、どうやって兄弟を平等に分ければいいの?」
そう不安になられた大家様。ご安心ください。
私たち飯島興産は、地域の相続に強い司法書士や税理士と連携し、ただ機械的に書類を作るだけでなく、「大家様の家族への想い」が100%実現し、次の世代も仲良く暮らせるためのオーダーメイドの遺言・相続プランをサポートしています。
「良かれと思った優しさ」が、子供たちの負担になってしまう前に。まずは一度、飯島興産へお茶を飲みに来る感覚で、ご家族の構成やアパートの現状をお聞かせください。大切なご家族の未来を、一緒に守り抜きましょう。
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■記事の投稿者 飯島興産有限会社 飯島 誠

私は、予想を裏切るご提案(いい意味で)と、他者(他社)を圧倒するクオリティ(良質)を約束し、あなたにも私にもハッピー(幸せ)を約束し、サプライズ(驚き)のパイオニア(先駆者)を目指しています。
1965年神奈川県藤沢市生まれ。亜細亜大学経営学部卒業。(野球部)
東急リバブル株式会社に入社し、不動産売買仲介業務を経て、その後父の経営する飯島興産有限会社にて賃貸管理から相続対策まで不動産に関する資産管理、売買仲介、賃貸管理を行う。
コラムでは不動産関連の法改正、売買、賃貸、資産管理について、実務経験をもとにわかりやすく発信しています。

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