全30回連載:全30話

敷金・礼金・仲介手数料ってなに? 最初の契約で必要なお金の仕組み
第2の人生スタート編
一人暮らしの部屋が決まると、いよいよ契約の手続きに入ります。
そのとき、不動産屋さんから「初期費用(しょきひよう)」という見積書を渡されるのですが、そこに書かれた金額を見て、多くの高校生(そして親御さんも!)が「えっ、こんなにかかるの!?」と目を見開くことになります。
家賃6万円の部屋を借りるのに、最初に払うお金が「30万円」近くになることも珍しくないからです。
なぜそんなに高くなるのでしょうか。今回は、初期費用の正体である「敷金(しききん)」「礼金(れいきん)」「仲介手数料(ちゅうかいてすうりょう)」という3つの謎の言葉について、分かりやすく解説します。
① 敷金(しききん)=「預けておく貯金箱」
敷金は、大家さんに「もしものときのために、一旦あずけておくお金」です。
家賃の1〜2ヶ月分が相場です。
もしみなさんが家賃をうっかり滞納してしまったり、部屋の壁をうっかり傷つけてしまったりしたとき、大家さんはこの預かった敷金から修理代を引きます。
逆に言えば、部屋を綺麗に使い、家賃もちゃんと払っていれば、一人暮らしをやめて部屋を出るときに、残ったお金があなたに返ってきます。 つまり、「預けているだけのお金」です。
② 礼金(れいきん)=「ありがとうのお礼(返ってこない)」
礼金は、その名の通り大家さんに「部屋を貸してくれてありがとう」という気持ちを込めて、文字通り「あげるお金」です。
こちらも家賃の1〜2ヶ月分が相場ですが、敷金とは違って、部屋を出るときに1円も返ってきません。
「お金を払って部屋を借りるのに、さらにお礼をあげるの?」と不思議に思うかもしれませんね。
これは昔、まだ賃貸物件が少なかった時代に「大切な子どもを下宿させてくれてありがとう」と親が大家さんに包んでいた風習が、今も残っているものです。最近では「礼金ゼロ」という、お礼がいらないお得な物件も増えています。
③ 仲介手数料(ちゅうかいてすうりょう)=「不動産屋さんへのギャラ」
これは、みなさんにぴったりのお部屋を紹介してくれたり、大家さんとの間に立って難しい書類の手続きをしてくれたりした不動産屋さん(私たちです!)に支払う「応援代・お仕事のギャラ」です。
法律で「最大でも家賃の1ヶ月分(+消費税)まで」と決まっています。
まとめ:初期費用は「家賃の5〜6ヶ月分」が目安
これら3つの言葉に加えて、前もって払う「前家賃」や「火災保険料」「鍵の交換代」などが合体するため、最初の費用は膨らみます。
部屋を探すときは、家賃だけでなく「初期費用にいくらかかるか」を必ず不動産屋さんに確認しましょう。
親御さんにお金を出してもらう場合も、この仕組みを知っていれば「敷金は返ってくるお金だからね!」と冷静に説明できますよ。
次回は、ネットで良い部屋を見つけたときの罠。第4回「『おとり物件』に騙されない! ネットの怪しいWEB広告の見分け方」をお届けします。
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■記事の投稿者 飯島興産有限会社 飯島 誠

私は、予想を裏切るご提案(いい意味で)と、他者(他社)を圧倒するクオリティ(良質)を約束し、あなたにも私にもハッピー(幸せ)を約束し、サプライズ(驚き)のパイオニア(先駆者)を目指しています。
1965年神奈川県藤沢市生まれ。亜細亜大学経営学部卒業。(野球部)
東急リバブル株式会社に入社し、不動産売買仲介業務を経て、その後父の経営する飯島興産有限会社にて賃貸管理から相続対策まで不動産に関する資産管理、売買仲介、賃貸管理を行う。
コラムでは不動産関連の法改正、売買、賃貸、資産管理について、実務経験をもとにわかりやすく発信しています。

●資産管理(相続・信託・後見制度)につきましては、こちらをご参照ください。
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