目次
- ■ はじめ
- ■ 六曜とは
- ■ 六曜の意味
- ■ 選日
- ■ 一粒万倍日・天赦日・不成就日
- ■ 不成就日と吉日が重なった場合
- ■ まとめ
■ はじめに
不動産業という職業柄、暦に書かれている六曜(大安・仏滅・先勝など)を気にする傾向にあります。不動産業以外にも暦を気にされる職業は多いはずです。
また、六曜の他一粒万倍日や天赦日といった契約ごとや新たに何かを始めるにも、何か新しものを購入するのにも適した日とされる吉日もあります。
今回は、年頭にあたりこの「暦」について考えてみます。
■ 六曜とは
手帳やカレンダーに記載されている大安や仏滅、先勝など結婚式など行事の際に気にされるのが「六曜」です。
では、この六曜。カレンダーでの並び方がどう決まるのかはご存知でしょうか。
六曜は、旧暦の毎月1日を元に割り振られ、
「先勝」→「友引」→「先負」→「仏滅」→「大安」→「赤口」
の順で1つずつ進み、赤口からまた先勝に戻って繰り返します。
今年2025年で言えば、旧暦の1月1日は、1月29日で先勝
現在では、日にちの吉凶を占う指標として利用されています。
六曜はもともと中国で「時間」を区切る際に使われていた考え方で、日本に伝承された当初も時間の吉凶を占う指標として用いられていました。
基本的に「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の順番でカレンダーに並びますが、時々「大安」の次にまた「大安」が来るなど、不規則的な順序になっていることがあります。
これは、旧暦の1日にあてはまる六曜が決まっているためであり、旧暦の
1月・7月は「先勝」
2月・8月は「友引」
3月・9月は「先負」
4月・10月は「仏滅」
5月・11月は「大安」
6月・12月は「赤口」
といった具合に、前日にどんな六曜が来ていても、旧暦1日になると順番がリセットされることから、前月の末日と同じ六曜が続くこともあります。
例えば、今年2025年で言えば、旧暦の1月1日は、1月29日となります。この1月29日の六曜は、「先勝」ですが、前日の1月28日の六曜は、「仏滅」であり、六曜の順番とは異なる六曜となります。
■ 六曜の意味
六曜のそれぞれの意味は次のとおりです。
先勝(せんしょう・さきがち)
「先んずれば即ち勝つ」という意味で、何事にも積極的に、なるべく早く動いて物事を済ませてしまうことが良いとされる日です。
午前中は吉、午後は凶。
友引(ともびき)
勝負事が引き分けに終わることからこのようにいわれるようになったそうです。
つまり「共に引き分ける」とされていたものが転じて「友引」になったと言われています。
朝は吉、昼は凶、夕方は吉。
先負(せんぷ・さきまけ)
先負は「先んずればすなわち負ける」とされ、先勝とは反対に、物事を急いだり、争いごとをするのを避け、平静に過ごすのがよいと言われています。
「先」つまり午前はあまり良くないのですが、午後からは運が向いてくると言われています。
午前は凶、午後は吉。
仏滅(ぶつめつ)
仏も滅するような大凶日と言われています。仏滅は「物事が滅する」「仏が滅する」とされており、六曜の中でも最も縁起の悪い日と言われています。
大安(たいあん)
最も良い日とされています。大安は「大いに安し」という意味で、何事をするにも吉とされています。
赤口(しゃっこう)
赤口は陰陽道の「赤舌日(しゃくぜつにち)」に由来し、鬼が人々を妨害し悩ませるということから、何をするにも向かない日とされています。
仏滅が「物が滅ぶ」「仏が滅ぶ」とされているのに対し、赤口は「すべてが滅ぶ」ともされ、赤口が最も不吉な日という考えもあります。
11時から13時までは吉ですが、その他の時間は凶ということで、良い時間がかなり限定的です.
■ 選日
六曜を全く気にしない人も一定数いることは確かですが、先人の知恵として受け継がれてきた六曜の考え方は、現在も一般的に広く支持され、ビジネスでも広く活用されています。
六曜の他、吉凶を占った日があります。「一粒万倍日」「天赦日」等という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは選日(せんじつ)といわれるもののひとつで、干支(十干十二支)の組み合わせによって吉凶を占って決められた日です。
選日には、大安を超える非常に縁起のよい吉日もあります。六曜の吉日と選日の吉日がちょうど重なる日は強力な大吉日とされ、お祝い事や何かをスタートさせる日に最適の日とされています。
また、選日に属する凶日(きょうじつ)で、何事も成就しない日とされている「不成就日」というものもあります。
■ 一粒万倍日・天赦日・不成就日・三隣亡
一粒万倍日
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)は、「一粒の種が万倍にも増える」という意味を持つ吉日です。この日は、何かを始めるのに最適な日とされています。
新しい挑戦をスタートしたり大切なものを購入したりするのに縁起がよく、お財布を新調する日として選ばれることも多いでしょう。
ただし、一粒万倍日は吉日であると同時に注意が必要な日でもあります。この日に行った悪いことも倍増してしまうとされるため、心を清らかにしてよい行動を心がけることが大切です。
天赦日
天赦日(てんしゃび)は、暦の中で最も縁起がよいとされる大吉日です。「天がすべての罪を赦す」という意味があり、何事を行うにもよい日といわれています。
そのため、結婚・引っ越し・新しい事業の開始など、人生の大きな節目に選ばれることが多い日です。
不成就日
不成就日とは、何事もうまく成就しないとされている日のこと。
一粒万倍日・天赦日・寅の日などの吉日とは違い、“選日”とよばれる凶日となります。
不成就日は、おおよそ一週間に一度の頻度でやってくるため、とても有名な凶日のひとつとしてもよく知られています。
※近年、「不成就日をあまり気にしない」という人も増えつつあるようです。とくに、若年層においては、「吉日はいい意味で意識することがあるが、凶日はあまり気にしない」という考えが浸透しているようです。
三隣亡
三隣亡(さんりんぼう)とは、建築関連の行事において凶日とされる暦注で、「近隣三軒まで滅ぼす」という意味があります。この日に棟上げや地鎮祭などを行うと、自分の家を含む三軒隣まで災いが及ぶと言われています。
■ 不成就日と吉日が重なった場合
もし不成就日が吉日と重なったらどうすればいいのか。
それは、天赦日以外の吉日と重なる日は、不成就日の影響があると考えて、慎重に行動することが大切。
大切な物事を行う際には、不成就日と重なることのない吉日を選ぶとよいとされています。
ただし、天赦日に限り、不成就日の影響を打ち消すことができるといわれています。
一粒万倍日と三隣亡が重なった場合、土木建築や引っ越しなどの建築に関する行事は避けたほうがよいとされています。
天赦日と三隣亡が重なる場合は、土用期間中であれば土に関すること、特に土地や不動産関連は控えたほうがよいでしょう。
※土用期間
土用とは、立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれ直前の約18日間であり、年に4回あります。
土用期間中は、土を司る神様である「土公神(どくしん・どこうしん)」が支配する期間と考えられており、土いじりや草むしり、地鎮祭、井戸掘りなどの行為は避けた方が良いとされています。
また、転職、就職、結婚、結納、開業、開店、新居購入などの新しいこともしてはいけないと言われています。
■ まとめ
【2025年の一粒万倍日】
【1月】 7日(火)、10日(金)、19日(日)、22日(水)
【2月】 6日(木)、13日(木)、18日(火)、25日(火)
【3月】 2日(日)、5日(水)、10日(月)、22日(土)
【4月】 3日(木)、4日(金)、13日(日)、16日(水)、25日(金)、28日(月)
【5月】 10日(土)、11日(日)、22日(木)、23日(金)
【6月】 3日(火)、4日(水)、5日(木)、6日(金)、17日(火)、18日(水)、29日(日)、30日(月)
【7月】 12日(土)、15日(火)、24日(木)、27日(日)
【8月】 5日(火)、11日(月)、18日(月)、23日(土)、30日(土)
【9月】 4日(木)、7日(日)、12日(金)、19日(金)、24日(水)
【10月】 6日(月)、16日(木)、19日(日)、28日(火)、31日(金)
【11月】 12日(水)、13日(木)、24日(月)、25日(火)
【12月】 6日(土)、8日(月)、、20日(土)、21日(日)
- 1月31日(金)、3月17日(月)、3月29日(土)、10月1日(水)、12月9日(火)は、不成就日と重なるため、不成就日の影響を打ち消すことができないとされています。
【2025年の天赦日】
3月10日(月)、5月25日(日)、7月24日(木)、8月7日 (木)、10月6日(月)、12月21日(日)
- 天赦日に限り、不成就日の影響を打ち消すことができるといわれています。
【2025年一粒万倍日と天赦日が重なる日】
3月10日(月)、7月24日(木)、10月6日(月)、12月21日(日)
※一粒万倍日と天赦日は1年に一度も重ならない年もあるので、この4日は貴重な開運日です。
【一粒万倍日と寅の日が重なる開運日】
3月10日(月)、3月22日(土)、4月3日(木)
【天赦日と寅の日が重なる開運日】
3月10日(月)
【天赦日と一粒万倍日と寅の日が重なる開運日】2025年最強開運日
3月10日(月)
■記事の投稿者 飯島興産有限会社 飯島 誠
私は、予想を裏切るご提案(いい意味で)と、他者(他社)を圧倒するクオリティ(良質)を約束し、あなたにも私にもハッピー(幸せ)を約束し、サプライズ(驚き)のパイオニア(先駆者)を目指しています。
1965年神奈川県藤沢市生まれ。亜細亜大学経営学部卒業。(野球部)
東急リバブル株式会社に入社し、不動産売買仲介業務を経て、その後父の経営する飯島興産有限会社にて賃貸管理から相続対策まで不動産に関する資産管理、売買仲介、賃貸管理を行う。
コラムでは不動産関連の法改正、売買、賃貸、資産管理について、実務経験をもとにわかりやすく発信しています。
●資産管理(相続・信託・後見制度)につきましては、こちらをご参照ください。
#不動産 #売買 #不動産売買 #賃貸 #豆知識 #雑学 #繁忙期 #媒介 #仲介 #暦 #六曜 #選日 #天赦日 #一粒万倍日 #寅の日 #大安 #先勝 #不成就日 #さんりんぼう