全30回連載

第1回:ただの木じゃない!家を支える木材の「適材適所」なヒミツ
こんにちは!藤沢の不動産屋さんです。
みんなは自分が住んでいる家や、学校の校舎が何でできているか気にしたことはあるかな?日本の住宅の多くは「木造」、つまり木でできています。
でも、ひとことに「木」と言っても、実は1本の家を建てるために何種類もの違う木が使われているんだ。
今回は、家づくりを支える3大木材「スギ(杉)」「ヒノキ(桧)」「マツ(松)」の秘密に迫ります。木にも人間と同じように「性格」があって、みんな得意分野が違うんだよ。

🌲 3大木材!それぞれの得意ポジション
まずは、おうちのどこにどの木が使われているか見てみよう。
これ、実はサッカーや野球のポジション配置みたいに、木の性格に合わせて大工さんが決めているんだ。
足元を支えるディフェンダー:ヒノキ(桧)
水に強くて腐りにくく、シロアリが大嫌いな成分を持っています。地面からの湿気を受けやすい一番下の「土台(どだい)」や、家を支える大事な「柱(はしら)」に使われることが多いです。1300年以上の歴史を持つ法隆寺もヒノキで建てられているんだよ。
屋根の重さを受け止めるパワーフォワード:マツ(松)
ヤニ(油分)が多くて、とにかく粘り強い!重いものを支えるパワーがあるので、柱の上に横向きに渡されて屋根の重みを受け止める「梁(はり)」というパーツに大抜擢されることがあります。
みんなを優しく包むミッドフィルダー:スギ(杉)
柔らかくて加工がしやすく、木の中に空気をたくさん含んでいます。そのため「断熱性」が高く、冬でも床板(フローリング)が冷たくなりにくいのが特徴。肌に触れる柱や床など幅広く使われます。
🔬 ハウスメーカーで必ず聞く!「無垢材」と「集成材」ってなに?
ここで、ハウスメーカーでおうちを建てるときに100%登場する、超重要な木材の種類についてお話しします。
山から切り出した1本の木をそのまま削って作った木材を「無垢材(むくざい)」と呼びます。
さっき紹介したスギやヒノキ本来の香りや、調湿効果(部屋の湿度を調整してくれる力)がそのまま活きる素晴らしい木材です。
でも、最近のハウスメーカーの多くは、もう一つの「集成材(しゅうせいざい)」という木材を柱や梁によく使っています。
集成材の正体: 小さく切り分けた木(ひき板)を、乾燥させてから強力な接着剤でギューッと何層も貼り合わせて作った「ハイテクな木」のこと。
工法の豆知識: 「えっ、バラバラの木を接着剤で固めたものなんて、1本の無垢材より弱いんじゃないの?」と思うかもしれないけれど、実はその逆なんだ!
無垢材は天然のものだから、どうしても1本ごとに強度のバラつきがあったり、乾燥によって後から「反り」や「ねじれ」が出たりすることがある。
でも集成材は、集成材は、乾燥したひき板を組み合わせることで、強度や寸法のばらつきを抑えやすいのが特徴を持っています。
今のハウスメーカーは、この計算し尽くされた強さを持つ「集成材」を使って、地震に強い頑丈な家を効率よく建てているんだね。
自然の風合いを楽しむ「無垢材」か、科学的な強さを誇る「集成材」か。これはプロでも好みが分かれる熱いテーマなんだよ。
💧 切ったばかりの木は使えない?「乾燥」という裏方のドラマ
ここで飯島興産(不動産屋のおじさん)からのマニアックなクイズです!
「山から切り出したばかりの生木(なまき)を、そのまま家作りに使ったらどうなると思う?」
正解は……「家がめちゃくちゃに歪(ゆが)んで、隙間だらけになる」です。
実は、切り立ての木は水分をたっぷりと含んでいて、木材の含水率は、木材そのものの重量を基準に表すため、100%を超えることもあります。
これが乾くと、木は縮んだり、反ったり、割れたりします。だから、家を建てる前に「水分を極限まで減らす(含水率20%以下にする)」という超重要な工程が必要なんだ。
木を乾かすには、主に2つの方法があります。
1.天然乾燥(じっくり数ヶ月〜1年)
山の風や太陽の光に当てて、自然の力でじっくり乾かす方法。期間はかかりますが、木本来の色やツヤ、香りが綺麗に残るのがメリットです。
2.人工乾燥(数日〜1週間)
特殊な巨大釜(乾燥機)に木を入れて、温風や蒸気で一気に水分を飛ばす方法。
短期間でガッツリ水分を減らせるため、現代の多くの家づくりではこの方法でスピードと安定性を両立させています。
📐 最後の仕上げ:ミリ単位で削る「加工(プレカット)」
しっかり水分が抜けてバシッと安定した木材は、最後に家を組み立てるための「加工」の工程に入ります。
昔は大工さんが1本ずつ手作業でノコギリやカンナを使って削っていましたが、今の主流は「プレカット工場」。
あらかじめコンピューターで設計図を取り込み、ロボットがミリ単位の狂いもなく、木と木を組み合わせるための「凹凸(ホゾと穴)」を削り出します。
こうして、「乾燥」で強くなり、「加工」で完璧な形になった木材が藤沢の現場に運ばれ、大工さんの手によってわずか数日で一気に家の形へと組み上げられていくんだね。
💡 まとめ:これが本当の「適材適所」
ことわざでよく使う「適材適所(てきざいてきしょ)」という言葉。
これ、建築の世界でも「その木の性質(材)に合った場所(所)に使い分ける」という、まさに当てはまる言葉です。
それぞれの個性を活かし、厳しい乾燥と加工を乗り越えて1軒の強い家が完成するって、なんだかロマンがあるよね。
それじゃあ、また次回水曜日の20時にお会いしましょう。
次は、毎日みんなが通るのに名前すら知らない?玄関にある不思議なパーツの秘密を解き明かすよ!
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■記事の投稿者 飯島興産有限会社 飯島 誠

私は、予想を裏切るご提案(いい意味で)と、他者(他社)を圧倒するクオリティ(良質)を約束し、あなたにも私にもハッピー(幸せ)を約束し、サプライズ(驚き)のパイオニア(先駆者)を目指しています。
1965年神奈川県藤沢市生まれ。亜細亜大学経営学部卒業。(野球部)
東急リバブル株式会社に入社し、不動産売買仲介業務を経て、その後父の経営する飯島興産有限会社にて賃貸管理から相続対策まで不動産に関する資産管理、売買仲介、賃貸管理を行う。
コラムでは不動産関連の法改正、売買、賃貸、資産管理について、実務経験をもとにわかりやすく発信しています。

●資産管理(相続・信託・後見制度)につきましては、こちらをご参照ください。
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