全30回連載

第5回:震度7に耐える工夫!「耐震」「制震」「免震」の超わかりやすい違い
こんにちは!藤沢の不動産屋さんです。
前回の第4回では、おうちの骨組みである「木造・鉄骨・RC造」の違いについてお話ししました。それぞれの個性が分かってもらえたかな?
さて、日本で家を建てるときに、絶対に無視できないのが「地震対策」です。
ハウスメーカーの展示場に行くと、営業マンが「当社の家は耐震性が凄いです!」「制震ダンパーが入っています!」「免震構造です!」と、いろんな「震(しん)」がつく言葉を使ってアピールしてきます。
「どれも地震に強いって意味でしょ?何が違うの?」と思ってしまいますよね。
でもこれ、地震の揺れに対する「戦い方」が全く違うんだ。今回は、この3つの仕組みを世界一わかりやすく解説するよ!
💪 1. ガッチリ踏ん張って力で耐える「耐震(たいしん)」
まずは、日本のすべての住宅の基本となる「耐震」です。漢字の通り、地震に「耐える」構造のこと。

仕組み: 柱や壁をガチガチに頑丈に作って、地震の揺れが来ても「力づくで耐える」戦い方。
例え話: 満員電車の中で、足を踏ん張って、吊り革をギュッと握りしめて耐えている状態。
メリット・デメリット: 最も一般的な工法で、コストが安く抑えられます。ただし、建物自体がガチガチに固いため、「地震の揺れがそのまま家の中に伝わる」という特徴があります。
家は壊れなくても、中の家具が激しく倒れたり、2階や3階に行くと立っていられないほど揺れたりすることがあるんだ。
🦘 2. 揺れのエネルギーを吸収して受け流す「制震(せいしん)」
次は、一歩進んだハイテク技術、「制震(または制振)」です。地震を「制御(コントロール)」する構造のこと。

仕組み: 壁の中に「ダンパー」と呼ばれる、巨大な車のサスペンションのようなゴムや油圧の装置を組み込み、「建物の揺れを吸収する」戦い方。
例え話: ボクサーがパンチをまともに食らうのではなく、首をひねって衝撃をうまく逃がす(受け流す)状態。
メリット・デメリット: 耐震よりも、お部屋の中の揺れを小さく(約30%〜50%カット)できます。
何度も繰り返し来る大きな余震に対して、建物が傷むのを防ぐ効果が抜群!最近は、耐震にこの制震ダンパーを「プラス」して建てるハウスメーカーがとても増えています。
☁️ 3. 地震の揺れを最初から伝えない無敵の盾「免震(めんしん)」
最後は、最高峰の地震対策である「免震」です。地震から「免れる(まぬがれる)」構造のこと。

仕組み: 建物と地面の間に「免震ゴム」などの特殊な装置を挟み、「地面の揺れを建物に直接伝えない」という、究極の戦い方。
例え話: 魔法の絨毯(じゅうたん)やスケートボードの上に乗っていて、下の地面がいくら揺れても、上の自分はスーッと水平に保たれている状態。
メリット・デメリット: 3つの中で、お部屋の中の揺れを最も小さくできます。震度7の地震が来ても、おうちの中では「おや?少し揺れてるかな?」という程度。家具も倒れないし、高級な食器も割れません。タワーマンションなどによく使われます。
ただし、コストがめちゃくちゃ高い(数百万円〜)こと、津波や地面の大きなズレには弱いというデメリットもあります。
💡 まとめ:ハウスメーカーの仕様書を見破ろう!
この3つの違いを知っておくと、ハウスメーカーのカタログを見たときに「なるほど、この会社は力で耐えるタイプだな」「ここは衝撃を吸収するダンパーを標準装備しているんだな」と、一目で見抜けるようになります。
予算のバランスがよく、基本をしっかり守るなら「耐震」
繰り返しの地震から家を守り、家具の転倒も減らしたいなら「制震」
予算をかけてでも、家の中の財産や恐怖感をゼロにしたいなら「免震」
自分の予算や安心感に合わせて、ベストな戦い方を選べるようになることが、対等な家づくりの第一歩なんだよ。
それじゃあ、また次回水曜日の20時にお会いしましょう。次は、いよいよ第1部の前半の締めくくり!おうちを3世代長持ちさせるという、ウワサの「劣化対策等級」のミステリーに迫るよ!お楽しみに!
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■記事の投稿者 飯島興産有限会社 飯島 誠

私は、予想を裏切るご提案(いい意味で)と、他者(他社)を圧倒するクオリティ(良質)を約束し、あなたにも私にもハッピー(幸せ)を約束し、サプライズ(驚き)のパイオニア(先駆者)を目指しています。
1965年神奈川県藤沢市生まれ。亜細亜大学経営学部卒業。(野球部)
東急リバブル株式会社に入社し、不動産売買仲介業務を経て、その後父の経営する飯島興産有限会社にて賃貸管理から相続対策まで不動産に関する資産管理、売買仲介、賃貸管理を行う。
コラムでは不動産関連の法改正、売買、賃貸、資産管理について、実務経験をもとにわかりやすく発信しています。

●資産管理(相続・信託・後見制度)につきましては、こちらをご参照ください。
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