目次
- ■ はじめに
- ■ ハウスメーカー・工務店とは
- ■ ハウスメーカーと工務店の違い
- ■ 会社を選ぶポイント
- ■ 結論
- ■ まとめ
■ はじめに
家を建築しよう、思われたとき、「ハウスメーカー派」と「工務店派」に分かれるのではないでしょうか。
ハウスメーカーにはハウスメーカーの良し悪しがありますし、工務店にも工務店の良し悪しがあります。
それぞれの「良し悪し」を承知のうえで建築するのであればよいのですが、知らずに依頼をすると、建てた後に後悔することになりますので注意が必要です。
ハウスメーカーと工務店の違いを知ったうえで、何を重視するか考えることが大切です。
そこで今回は、「ハウスメーカー」と「工務店」の違いについて考えてみます。
■ ハウスメーカー・工務店とは
ハウスメーカーとは
ハウスメーカーについて正式な定義があるわけではありませんが、強いていうなれば、「自社で一貫生産ができ、全国規模で大量供給できる会社」となるのではないでしょうか。
中には営業の質を高めるため、地域を限定して地域密着の会社もあり、規模の大きい地域工務店といった場合もあります。
工務店とは
特定の地域に密着して、住宅を建築する会社です。新築工事だけでなく増改築にも対応し、施主の要望に柔軟に対応できる特色を持ちます。
■ ハウスメーカーと工務店の違い
ハウスメーカーと工務店とはどのような違いがあるのでしょうか。違いについて、まとめてみます。
1.建築費用
建物の建築価格は、ハウスメーカーより工務店のほうが低価格で建築できる傾向にあります。これは、ハウスメーカーは広告宣伝費や展示場の管理費、本社スタッフの人件費などの費用が、建築費に転嫁する必要が生じるためです。
ただし、同規模、同等の仕様で相見積もりをした場合、ハウスメーカーの方が建築資材や製品を大量購入しているため低価格になる場合もあります。
2.施工可能な地域
ハウスメーカーは全国の主な都市に支店・営業所を設けているため、全国を網羅している会社が多く対応が可能です。これに対し、工務店はその工務店が所在する地域を中心に活動可能な地域となります。よって工務店の場合、対応エリアが限定されることになります。
3.設計プランの自由度
ハウスメーカーは、自由設計と謳っていても完全に自由設計とはなりません。あらかじめ用意されたプランから好みのものを選ぶスタイルであり、自由度は低いものの、施工は非常に効率的に進められます。
一方、工務店はプランの自由度が高く、希望の間取りや設備で施工できます。「家」を知っている方には、ハウスメーカーは「?」と思われることもあります。
また、ハウスメーカーは標準的な仕様が決められているため、工務店のような自由設計ができず、オプションを追加したりプラン外のものを希望したりすると、費用が高額になる可能性があります。
4.建築工期の期間
ハウスメーカーは設計から完成までの施工の流れがシステム化されており、マニュアルに沿って効率的に業務が流れるため、比較的短期間で家が完成します。
一方、工務店の場合はゼロから設計し資材の発注・加工などもゼロから自社で行うため、一般的にはハウスメーカーより工期期間は長くなります。
5.アフターメンテナンス
ハウスメーカーはアフターメンテナンスも標準化され、マニュアルも整備されています。定期点検などの連絡もマニュアル化されていますので安心な点です。
一方、工務店のアフターメンテナンスの品質は、会社によって違います。マニュアルの整備もされていない会社が多く十分なサービスが提供されない会社もあれば、手厚いメンテナンスをしてくれる会社もあります。万一、定期的な点検やメンテナンス費用が事前にわからない会社の場合、建築後費用がかさんでしまう可能性があります。ただし、メンテナンス費用については設計段階で解決できる問題ですので必ず質問をして回答をいただくようにしてください。
工務店の場合、連絡を入れればすぐに駆け付けてくれますので連絡を入れてから時間を要すハウスメーカーより安心と言えるかもしれません。
6.ブランド力
ハウスメーカーはコマーシャルなど公告にかなり力を入れているため、知名度やブランド力は工務店とは比較になりません。そのため、ハウスメーカーの施工であることは、自慢になります。
7.評判がわかりやすい
ハウスメーカーと比べて、工務店の場合、その工務店の評判を知ることは難しくはありません。地域でその工務店の社長や社員の評判を確認すればすぐにでも情報は入るはずです。
一方、ハウスメーカーは担当者によって全くことなります。会社自体の評判を確認しても、問題は担当者の情報です。ハウスメーカーの担当者の当たり外れはわかりません。
8.完成後の住宅がイメージできない
ハウスメーカーは住宅展示場などで完成した住宅を展示し、実際の建物を確認することが可能です。
一方で、工務店は住宅展示場を持っていないケースがほとんどであり、建物の完成を創造することが難しいくなります。
そのため、実際にどのような建物となるのか、図面などでしかイメージできないのはきついところです。
9.倒産のリスクがある
「倒産のリスク」は、ハウスメーカーと比べて工務店のほうが起こり得る可能性が高いリスクと言えます。
少子高齢化で住宅の需要が減少する中、地域密着の小規模な工務店への依頼は少なくなっていくと想定され、インターネットで情報を収集しやすくなった昨今では、どうしても広告宣伝費に費用をかけているハウスメーカーのほうが目に留まりやすくなります。
■ 会社を選ぶポイント
ハウスメーカーや工務店を選ぶ際は、どのような建物を建てたいかを明確にすることが大切です。
すべての会社がすべての要望に応えられることはありません。その会社がどこまで希望を叶えてくれて、叶えられないのはどのような理由なのか、を確認することが大切です。そして担当者がどこまで寄り添ってくれるのか、も会社を選ぶことが大切なポイントです。
1.自身の希望にあった特徴を持つ会社を選ぶ
ハウスメーカーにしろ工務店にしろ自身の希望を叶えてくれる会社を選ぶことは大切です。
2.担当者と価値観が合うか
建築会社を選ぶときは、担当者との相性は大切です。信頼して相談できる担当者がいれば心強さを感じられるでしょう。
■ 結論
ハウスメーカーと工務店を比較した場合、工務店に比べてハウメーカーには安心感がある。と言われます。
また、ハウスメーカーは良し悪しは別としてすべてマニュアル化されているため、大きなミスを行うことも考えにくく安心感を求める方にはお薦めなのかもしれません。
ただし、自分の思い描いたい家を希望される方や費用を低く抑えたい、と言う方には工務店がお薦めかもしれません。
ただし、自分の希望どこまで叶えてくるのか、なども会社を選ぶ大切なポイントです。
■ まとめ
ハウスメーカーと工務店には異なる特色があります。
ハウスメーカーの施工はシステム化されているため、大きく失敗する可能性は低いはずです。
工務店の技術やサービスは会社ごとに差があるため、希望に合う工事をしてくれるか見極める必要があります。
まずは自分の理想とする条件や間取り、予算、好みなどを明確にして、ハウスメーカーと工務店、どちらにも相談してみることをオススメします。
■記事の投稿者 飯島興産有限会社 飯島 誠
私は、予想を裏切るご提案(いい意味で)と、他者(他社)を圧倒するクオリティ(良質)を約束し、あなたにも私にもハッピー(幸せ)を約束し、サプライズ(驚き)のパイオニア(先駆者)を目指しています。
1965年神奈川県藤沢市生まれ。亜細亜大学経営学部卒業。(野球部)
東急リバブル株式会社に入社し、不動産売買仲介業務を経て、その後父の経営する飯島興産有限会社にて賃貸管理から相続対策まで不動産に関する資産管理、売買仲介、賃貸管理を行う。
コラムでは不動産関連の法改正、売買、賃貸、資産管理について、実務経験をもとにわかりやすく発信しています。
●資産管理(相続・信託・後見制度)につきましては、こちらをご参照ください。
#不動産 #売買 #不動産売買 #賃貸 #豆知識 #雑学 #所要時間 #小田急江ノ島線 #六会日大前 #尺貫法 #メートル法 #専有面積 #壁芯面積 #内法面積 #実測面積 #パンフレット表示 #工務店 #ハウスメーカー #ハウスメーカーと工務店の違い