■ 目次
- ■ 入居者に人気の設備ランキング
- ー絶対条件となる設備
- (単身者向け・ファミリー向け)
- ー付加価値アップ設備
- (単身者向け・ファミリー向け)
- ■ まとめ
今年も全国賃貸新聞社が発表した全国の不動産会社を対象に「賃貸住宅における人気設備アンケート」を実施し、回答を得た「絶対条件となる設備」と「付加価値アップ設備」の各トップ10の結果から、最新の傾向が見えてきましたのでご紹介させていただきます。
■ 入居者に人気の設備ランキング
【絶対条件となる設備】
■ 単身者向け
2023年
1位 室内洗濯機置場
2位 TVモニター付きインターホン
3位 インターネット無料
4位 温水洗浄便座
5位 独立洗面所
6位 エントランスのオートロック
7位 備え付けの照明
8位 宅配ボックス
9位 高速インターネット
10位 ガスコンロ
2024年
1位 エアコン
2位 TVモニター付きインターホン
3位 室内洗濯機置場
4位 インターネット無料
5位 温水洗浄便座
6位 独立洗面所
7位 宅配ボックス
8位 エントランスのオートロック
9位 備え付けの照明
10位 高速インターネット
【絶対条件となる設備】
■ ファミリー
2023年
1位 追い炊き機能
2位 室内洗濯機置場
3位 TVモニター付きインターホン
4位 独立洗面所
5位 温水洗浄便座
6位 インターネット無料
7位 システムキッチン
8位 ガスコンロ(2口・3口)
9位 エントランスのオートロック
10位 宅配ボックス
2024年
1位 エアコン
2位 室内洗濯機置場
3位 TVモニター付きインターホン
4位 独立洗面所
5位 追い炊き機能
6位 温水洗浄便座
7位 インターネット無料
8位 システムキッチン
9位 エントランスのオートロック
10位 ガスコンロ(2口・3口)
【付加価値アップ設備】
■ 単身者向け
2023年
1位 インターネット無料
2位 エントランスのオートロック
3位 高速インターネット
4位 宅配ボックス
5位 浴室換気乾燥機
6位 独立洗面所
7位 システムキッチン
8位 24時間利用可能なゴミ置き場
9位 防犯カメラ
10位 追い炊き機能
2024年
1位 インターネット無料
2位 エントランスのオートロック
3位 高速インターネット
4位 宅配ボックス
5位 浴室換気乾燥機
6位 独立洗面所
7位 システムキッチン
8位 防犯カメラ
9位 24時間利用可能なゴミ置き場
10位 ウォークインクローゼット
【付加価値アップ設備】
■ ファミリー
2023年
1位 インターネット無料
2位 追い炊き機能
3位 エントランスのオートロック
4位 高速インターネット
5位 システムキッチン
6位 宅配ボックス
7位 浴室換気乾燥機
8位 ガレージ
9位 ホームセキュリティー
10位 24時間利用可能なゴミ置き場
2024年
1位 インターネット無料
2位 エントランスのオートロック
3位 追い炊き機能
4位 システムキッチン
5位 宅配ボックス
6位 高速インターネット
7位 浴室換気乾燥機
8位 24時間利用可能なゴミ置き場
9位 ウォークインクローゼット
10位 ガレージ
■ まとめ
「絶対条件となる設備」のランキングで単身者向け、ファミリー向けともみに1位になったのが「エアコン」です。
昨年のランキングではTOP10に入っておらず、ランクイン。しかも単身者向け、ファミリー向けともに1位となりました。
昨年の夏の猛暑を考えればエアコンが設置していないのはかなりきついはず。「エアコンは設置してるのが当然。」といった状況でしょうか。
また、「テレビモニター付きインターホン」、「室内洗濯機置場」、「独立洗面所」、「温水洗浄便座」は数年前までは「付加価値アップ設備」だったのがここ数年で当たり前の設備に変化を遂げているのには驚きます。
「付加価値アップ設備」で、単身向け・ファミリー向けいずれも「インターネット無料」が1位になっています。
スマートフォンの普及でWi-Fiなどインターネット環境は今や「当たり前」となっていますが、個別に利用契約を行う必要が無くしかも無料で使える点が入居の決め手に繋がっているようです。
年々大幅に順位を上げている「宅配ボックス」も単身者向けで4位、ファミリー向けで5位にランクインしています。これもスマートフォンの普及に伴うネット通販利用の一般化が需要拡大の背景にあるといえます。
そして今年の結果で注目すべきは、単身者向けで10位、ファミリー向けで9位にランクインした「ウォークインクローゼット」です。
特に二人住まいやお子様のいる家庭からのニーズが高く、物件資料を見たときの反応が違うようです。
さらに、「エントランスのオートロック」も単身向け・ファミリー向け共に安定した人気が見て取れます。
消費者が物件を探す際にはポータルサイトの利用が一般的ですが、これらの設備の多くがポータルサイトの検索項目に入っています。
消費者に選ばれる物件になるためには、これらの上位にランクインしている設備の導入も有効な手段のひとつと考えられます。
■記事の投稿者 飯島興産有限会社 飯島 誠
私は、予想を裏切るご提案(いい意味で)と、他者(他社)を圧倒するクオリティ(良質)を約束し、あなたにも私にもハッピー(幸せ)を約束し、サプライズ(驚き)のパイオニア(先駆者)を目指しています。
1965年神奈川県藤沢市生まれ。亜細亜大学経営学部部卒業。(野球部)
東急リバブル株式会社に入社し、不動産売買仲介業務を経て、その後父の経営する飯島興産有限会社にて賃貸管理から相続対策まで不動産に関する資産管理、売買仲介、賃貸管理を行う。
コラムでは不動産関連の法改正、売買、賃貸、資産管理について、実務経験をもとにわかりやすく発信しています。
●資産管理(相続・信託・後見制度)につきましては、こちらをご参照ください。