6月11日(日)に北陸地方・東北地方が梅雨入りし、今年も北海道を除く沖縄から東北までの地域で梅雨入りしました。
毎年ながら、これからおよそ1か月半にわたり、空気中の湿度が上がり、ジメジメする日々が続くことになります。
この梅雨の季節、身体にも支障が出ますがお住まいにも色々な影響がでるものです。毎年だから仕方がない。と放っておくとカビが発生しますし、壁や床を痛めてしまう恐れもあります。また賃貸物件の場合、放置しておくとお部屋に痛みが生じ、退去する際には、費用を請求されることもあります。
そこで今回は梅雨の季節に多いお部屋の湿気やカビ対策について9つ有効な方法をご紹介したいと思います。
木造よりコンクリート構造の方が湿気にご注意を。
木造・コンクリート造どちらが湿気がこもりやすいでしょうか。
答えは、コンクリート構造です。
木造とコンクリート構造では湿気のこもりやすさには違いがあります。
木造建築の場合は木が湿気を吸収したり、湿度のコントロールに一役買っているため湿気がこもりにくい。反対にコンクリート構造は湿気を吸収するという機能はなく、むしろコンクリートそのものに水分が含まれていますので、この水分が数年かけて湿気となって放出されてきます。
よって、築年数が浅いマンションなどを賃貸している方は湿気がこもりやすい傾向にありますのえ注意が必要です。ちなみに湿気が抜けるまで目安として5年~10年と言われています。
湿気が溜まると・・・・、カビの発生が。
湿気がたまることにより注意しなければならないのは「カビ」の発生です。
では、この梅雨時に建物全体を注意しなければならない?と心配になりますが、建物の中でもカビが生えやすい場所があります。
カビが生えやすい場所の対策が必要。
1.1階部分
一戸建て、アパート、マンションすべてに共通するのが1階のエリアは湿気がこもりやすい、ということです。
1階部分は地面との距離が近く、地面の湿度が上がることになります。
ここ数年、よく見受けられる傾向として防犯を気にして窓を開けずに1日中シャッターを降ろしているお部屋があります。これは、湿気がこもる最大の要素ですのでご注意ください。
2.北側に面する部屋
北側の部屋は日当たりが悪く、湿気がこもりやすくなります。また同じ環境として日の当たらないお部屋も湿気がこもりやすくなります。湿気を気にせずにいますと壁やクローゼットの中などにカビが生えてしますことになります。
3.水回り
キッチン、風呂場、洗面所、洗濯機・乾燥機廻り。水回りは水を扱うためにより多くの湿気があります。水廻りには換気扇がありますので、換気扇を動かすようにご注意ください。また屋外と屋内で寒暖差が生まれやすい場所は窓に結露が生まれ、カビが発生しまうのでご注意ください。
カビ対策はどうすれば良いのか。
以下は、ホームページでもご紹介されていることとは思いますが、記載しておきますのでご確認ください。
対策1 換気
対策2 部屋干しは避ける(部屋干し後は換気する)
対策3 エアコンの「ドライ機能」を使用して、部屋の湿度が高くなり過ぎないようにする
対策4 除湿器や除湿剤を使用する
対策5 入浴後は換気扇を使用する
対策6 観葉植物は多くを置かない。置くなら壁際から離す
対策7 結露防止フィルムを貼ったり、二重窓にするなどして、窓に結露ができにくいようにする
対策8 扇風機やサーキュレーターなどで室内の空気を循環させる
対策9 家具の配置を工夫する
湿気は建物を劣化させます。
例えば壁紙がはがれてきたりということも起きますし、クローゼットの衣類がカビで切れなくなったり、また部屋全体がカビ臭くなってくるということも起こります。毎年嫌でもくる季節です。うまく付き合ってカビの生えない工夫をお願いいたします。
■記事の投稿者 飯島興産有限会社賃貸営業部