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12.112023

賃貸住宅:敷地内での洗車を考える

■ 目次

  • ■ 賃貸住宅の敷地内での洗車
  • ■ 賃貸住宅での洗車の可否と理由
  •  -1 水の使用が規約上禁止されている
  •  ー2 排水設備の問題
  •  ー3 入居者同士のトラブル回避のため
  •  ー4 貸主・管理会社とのトラブル・損害賠償になる可能性
  • ■ まとめ

■ 賃貸住宅の敷地内での洗車


賃貸物件に駐車場を設置してある物件は多いのですが、洗車スペースを保有している賃貸物件は希少と言えます。

車を保有する人は賃貸物件であるマンションやアパートの駐車スペースを借りている場合も多く、これら賃貸物件の多くでは洗車が禁止されている物件もありますが、賃貸借契約や管理規約などに洗車の禁止が記載されていなくとも洗車をされないことをお勧めします。

賃貸物件で洗車が禁止されている理由やお勧めできな理由についてお伝えします。

賃貸物件では多くの世帯が入居しており、生活のあらゆる場面でお互いに迷惑をかけないことが基本です。この基本が敷地内で洗車を禁止する理由につながっています。

■ 賃貸住宅での洗車の可否と理由


水の使用が規約上禁止されている


賃貸物件では、ペット用の足洗い場や清掃用に敷地内に水道栓が設置されていることがあります。

この水道栓は敷地内に設置されていますが、誰でも構わず使用することはできず、貸主や管理会社が定めた用途で使用することが定められており、その用途以外で使用することは禁止されています。

水道栓が設置されているからと、「子供の友達を読んでプールで遊ばせたい」と言われる方もいますが、子どもが外遊びした後に遊具や足を洗うことも厳密には認められません。

賃貸物件の敷地内に洗車スペースが決められているのであれば問題はありませんが、勝手に水道を使えないと考えておくことが大切です。

排水設備の問題

排水設備の構造上の問題から、共用スペースを洗車に使えないという理由もあります。

各居室からの排水は生活排水として、下水道に放流されたり、浄化槽を経由して放流されたりします。一方共用スペースの排水は雨水を想定しているため、処理がなされないまま放流されることになります。

入居者同士のトラブル回避のため


賃貸住宅での洗車が禁止されるのは、居住者同士のトラブルを避けるというのが主な理由です。

洗車時には水を使用するため、その洗車の頻度により同じ共益費等に不公平が生じ、その不公平感よりトラブルが生じる可能性がります。また、洗車時には水が飛び散ることが避けられず、他人に水がかかり可能性や他人の物に飛び散る可能性もあります。当然に水をかけられた方や水が飛び散りそのまま放置された方は不快感を覚えます。

貸主・管理会社とのトラブル・損害賠償になる可能性

また、夏の日差しが強い日に植栽に水が飛び散ることも考えられます。夏の日差しが強い日に植栽に水が飛び散ると葉が枯れてしまいます。

その他共用スペースを定められた使用目的以外に使用した場合、契約違反となり、共用スペースで洗車を行った場合には共用部分が汚損する可能性もあります。

たとえば、洗車に使う薬剤が地面や他人の車に付着した場合は、損害賠償を求められる可能性があります。

入居者同士、貸主・管理会社とのトラブルを生じさせないためにも水を使う洗車は禁止されていると考えるのが大切です。

敷地内の水道栓を使わず各居室からホースを引っ張ってきて洗車をする方もいますが、理由は同じでトラブルのもとです。

まとめ


賃貸住宅は近隣とのトラブルが発生しやすいため多くの点で気を遣い、特に迷惑をかけやすい洗車は避けるべきと考えておくようにしたいところです。

駐車場で車を洗うことは、トラブルのもとになりますので避けるべきです。

洗車は、洗車場やセルフ洗車機を利用してください。

ぜひ、お近くの洗車場へ足を運んでからドライブはいかかがでしょうか。


■記事の投稿者 飯島興産有限会社 飯島 誠

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